韓国の大邱で開催されている世界陸上の注目競技、男子100mで世界記録保持者の
ウサイン・ボルトがまさかのフラングで一発失格となりました。
第二の伝説の始まりと期待されたボルトでしたが、昨年から導入になったフライング
1回で即失格のルールに、決勝のスタートを切ることが出来ませんでした。
ボルトが同種目で敗れたのは2年半ぶりのこと。
それは他の選手に負けたのではなく、自分自身苦手のスタートに負けたといった感じです。
北京五輪はすべて世界新記録で優勝し、世界大会前回のベルリン大会でも驚異的な世界新
で2種目を制したボルト。
世界をあっと言わせ続けたボルトに、今大会でも世界中が注目していました。
昨年はケガに悩まされたボルトです。
アキレス腱と腰の痛みに苦しみ、満足にトレーニング出来ない状態でしたが5月のローマ
大会で復帰しました。
しかし絶好調にはまだまだ遠く、今季最高は9秒88.
休養と栄養士を付けての管理を実施し、徐々に調子を上げてきているところでした。
苦手のスタート克服で、「ボルト伝説第2章」の幕開けと期待をしていた今大会。
同じジャマイカで、天才的スタートを言われるアサファ・パウエルのスタートを教科書に
トレーニングを積んできたボルトです。
後半の60mは誰も追い付きません。
スタートさえ合えば、9秒5を切ってくることも夢ではなかったのです。
北京五輪銀のゲイ(アメリカ)、前世界記録保持者のパウエルが欠場する中、ボルトまで
失格になり主役不在の100mを制したのは、ボルト、パウエルと同僚のジャマイカの
ヨハン・ブレークでした。
(写真ソース :
こちら)
コメント 0