中国で行われているロンドン五輪のアジア3次予選の第4戦で、なでしこジャパンは北朝鮮と
引き分け、この試合での出場権を得ることは出来ませんでした。
前半の立ち上がりこそ、いつもリズムでパスをつなぎ相手ゴールを脅かしたなでしこ。
しかし、徐々にペースを北朝鮮ににぎられてしまいます。
特に中盤はボールを支配出来ず、完全に相手ペースです。
セカンドボールを取られたり、パスミスも多くあってすぐに相手にボースを奪われることが
多くなってきました。
中盤での動きも悪く、相手にプレスをかけることが出来ないため、引いた守りになってしま
っていました。
北朝鮮は前半の中盤から早い選手交代で、運動量を下げない「攻め」のリズムを崩さない
積極プレーで日本のゴールをたびたび脅かす展開。
前半は0-0で折り返しましたが、リズムの切り替えが必要な状態でした。
後半もこのリズムは変わらず。
沢が攻めと守りに走り回り、何度もピンチを救うという状態となりました。
絶対に安定感で、しっかりゲームを作る宮間もパスミスが目立っていました。
しかし後半、大野に代わって安藤を投入し、少しずつリズムが攻めに代わってきた37分、
右サイドから近賀が上げた長いクロスに、長里が反応して滑り込みながら放ったシュート
をキーパーがはじき、それが相手ディフェンスにあたってオウンゴールとなりました。
1-0とリードして、守りに入ってしまったなでしこ。
後がない北朝鮮の攻撃に、ロスタイムに入ってから残り2分のところでゴールを奪われて
しまいました。
中1日という連戦で疲れが見えるなでしこですが、この試合で勝利しロンドン五輪の切符
を手にすることは出来ませんでした。
なでしこジャパンはこれで勝ち点10。
今晩の中国とオーストラリアの試合で、現在3位の中国が負けると出場が決まりますが、
残り1試合、勝利して切符を手にしてほしいものです。